クラシック音楽のトリビア(≒雑学、豆知識)を、まとめてみました。
■目次
1. 組曲「くるみ割り人形」は有名曲だらけ
2. 「蝶々夫人」は日本の話
3. 「椿姫」をネズミに聞かせると寿命が伸びる
4. プロコフィエフは日本に2ヶ月滞在していた
1. 組曲「くるみ割り人形」は有名曲だらけ
チャイコフスキー作曲のバレエ組曲「くるみ割り人形」は、一般の方でも聞いたことあるような曲のオンパレードです。
ざっと以下のような有名曲があります。
・小序曲
・行進曲
・金平糖の精の踊り
・ロシアの踊り(トレパック)
・葦笛の踊り ※ソフトバンクのCMで採用
・花のワルツ
タイトルだけでどんな音楽がわからなかった人は、ぜひ聞いてみてください。きっと「あぁ、これか!!」となるはずです。
これほど後世に残る曲ばかりが、1つの組曲内に散りばめられているって、チャイコフスキーは凄すぎますね!
2. 「蝶々夫人」は日本の話
オペラ「蝶々夫人」と言えば、内容は知らないけどタイトルは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
また、作品中の「ある晴れた日に」というアリアも有名で、多くの人に耳なじみがあると思います。
これはイタリアの有名な作曲家プッチーニの代表的な作品なのですが、舞台はなんと日本なのです!
具体的には、明治時代末期の長崎にて、来日した外国人の男性と恋に落ちる蝶々さんという女性の物語となります。
有名な西洋のクラシック音楽の中に、日本が舞台の作品があるというのは驚きですよね!
興味がある方は、ぜひ話の内容なども調べてみていただければと思います。
3. 「椿姫」をネズミに聞かせると寿命が伸びる
これは新見正則さん・内山雅照さん・金相元さんという、医学系の研究者が発見したこと。
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に対して送られる、イグノーベル賞も受賞している研究です。
新見さんらのグループは、心臓移植後のマウスにヴェルディ作曲のオペラ「椿姫」を聞かせたとのこと。
すると通常8日程度で拒絶反応が出てしまい停止してしまう心臓が、平均40日、1番長い個体だと90日も動き続けたそうです。
他にはモーツアルトなどの音楽でも試したものの、椿姫ほどの効果は出なかったそうです。
椿姫が素敵な曲である事は既に疑いようがないですが、クラシックファンさえも気づいていない不思議な力も潜んでいるのかもしれません。
4. プロコフィエフは日本に2ヶ月滞在していた
プロコフィエフと言えば、「ピーターと狼」「三つのオレンジの恋」という名作を生み出した、20世紀前半を代表するロシア出身の作曲家です。
そんな大音楽家が、1918年6月〜7月の2カ月間、日本に滞在していたそうです。
滞在した理由は、ソ連から亡命してアメリカに行こうとしたものの、うまく船を乗り継げず日本で足止めを食ったからでした。
その2ヶ月で、彼は東京・横浜・京都・奈良・大阪・軽井沢・箱根など、日本の各所を転々とします。
さらに、東京や横浜ではピアノリサイタルもしたそうです。
日本滞在後の彼の作品にも名作は多いですが、恐らく日本という異国での滞在経験が多少なりとも活かされたのではないかと思います。
以上、お読みいただき、ありがとうございました。
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