「」 一覧

芸人前夜(中田敦彦/著)の感想

芸人前夜(中田敦彦/著, 2013年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 芸人前夜 (ヨシモトブックス) posted with ヨメレバ 中田 敦彦 ワニブックス 2013-11-27 Amazon Kindle 楽天ブックス <本の概要> オリエンタルラジオ(略称オリラジ)の「あっちゃん」こと中田敦彦が、芸人になるまでの半生を綴った自叙伝。 芸人としてアマチュアからプロになる(=売れていく)過程の出来事・心境の変化が詳細に記録されている。   <感想> 私はこの本を読み、以下3つの事について考えました。 ① 裏側から見た「武勇伝」ブーム ② 「売れる」という恐怖 ③ あっちゃんの先見性 以下、①~③の詳細を記載していきます。     ① 裏側から見た「武勇伝」ブーム オリラジが「武勇伝」ネタでブームを巻き起こしたのは、2004~2005年。 私は当時中学生であり、教室でネタを真似するほど「武勇伝」に魅了されていた1人でした。 通常、私のような一般人は、そのブームを表の世界(ネタ番組「エンタの神様」など、観る側に公開されている情報)からしか観測できません。 言い換えると、「武勇伝」ネタを完成させ、既に売れてしまったオリラジしか知ることができないということです。 しかし、この本では「武勇伝」ブームの裏側が記されています。 例えば、相方藤森との出会い・「武勇伝」が生まれた背景・「武勇伝」までのオリラジのネタの変遷・当時のNSC(吉本総合芸能学院=吉本興業の芸人養成学校)でのオリラジの扱い・「武勇伝」を初披露した際のNSC講師の評価・売れる途上での初体験(テレビ局・M-1準決勝)、etc。 当時のブームの裏で様々な要素が絡み合っていたことがわかり、とても興味深かったです。     ② 「売れる」という恐怖 この本では、ただのNSC生だったオリラジが「武勇伝」ネタで売れ始めた際に、あっちゃんが感じた恐怖が記されていました。 これは(生意気ですが)、私もブログを運営していて共感するところがありました。 というのもブログを続けていると、いきなりアクセス数が伸び始める瞬間があるためです。 ブログ開設当初は全然アクセスがないので「アクセス数伸びないかなー」と思っていたのですが、いざアクセス数が増え始めると私も恐怖を感じました(勿論、オリラジほどの国民的人気はないですが 笑)。 これは、以前と比較にならないほどの方に見て頂けるようになり嬉しい半面、公開情報としての責任(例: 面白い記事を書かなきゃ!)が重くなる気がしたからだと考えます。 あくまで推測にすぎませんが、私が感じたその気持ちの延長線上にあるのが、当時のあっちゃんの気持ちなんだろうと思いました。     ③ あっちゃんの先見性 この本を読んで気になったのは、オリラジと同期の芸人のエピソードです。 具体的には、フルーツポンチ村上・はんにゃ金田・少年少女(2017年現在は解散)といった芸人の名前が挙がっていました。 このうち村上と金田については、出版当時の2013年に既に全国的ブレイクを果たしていたため、「読者が興味を持つであろう」という観点から記載された可能性が少なからずあると考えました。 一方、少年少女に関しては、本当にあっちゃんが面白いと感じたコンビなのだと推察しています(余談ですが、以前イロモネアの特番か何かで、私は少年少女のネタを見たことがあります。ツッコミが独特で不思議な世界を作っており、面白いと感じました)。 ここで個人的で勝手な意見となるのですが、少年少女以外にも「今は売れていないけど、面白いと思っている芸人」を本の中で挙げてほしかったです。 というのも、あっちゃんの先見性の有無が分かり、もっと面白かっただろうからです。 オリラジの同期には、他にもトレンディーエンジェル・あかつなど、2017年現在までに全国的にブレイクしている芸人がいます。それが予言されていれば凄かったな、と思っています。   以上が感想となります。 舞台裏での芸人の姿・オリラジの素顔など、通常は知ることができない世界を垣間見れますので、おすすめの1冊です。 よろしければ是非読んでみてください! 芸人前夜 (ヨシモトブックス) posted with ヨメレバ 中田 敦彦 ワニブックス 2013-11-27 Amazon Kindle 楽天ブックス

ゆるく考えよう: 人生を100倍ラクにする思考法(ちきりん/著)の感想

2017/11/06   -

ゆるく考えよう: 人生を100倍ラクにする思考法(ちきりん/著, 2013年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂) posted with ヨメレバ ちきりん イースト・プレス 2013-12-08 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo   <本の概要> 今の時代は、頑張れば報われるとは言い難い。 それならば、我慢しないで「好き」「楽しい」「ラク」を優先して自由に生きよう。 そのためには、「社会の固定概念に縛られず『ゆるく』考えることがいいかもしれないよ」という、人気ブログ「Chikirinの日記」の著者からの提案が記された本。   <感想> 私はこの本を読んで、大きく2つの事を感じました。 ① 結婚しなくても良い(=みんなと同じでなくて良い)と思えるようになった。 ② 選択の際、一番大事な要素は何かを考えようと思った。   以下、①②の補足をしていきます。   ① 結婚しなくても良い(=みんなと同じでなくて良い)と思えるようになった。 私がこの本を読んで、一番大きく変わった点ではないかと思います。 これまでは何となくですが、いつかは結婚しなければと思っていました。 しかしそれは、単に多数派の意見(「子供を持つのは何にも代えがたい」「親に孫の顔を見せてあげるべき」「男は所帯を持って一人前」etc…)に流されていただけだと、この本を読んで気づきました。 それに気づくきっかけとして、この本で提案されていたのは、例えば「大半の人が結婚しない世の中でも、あなたは結婚するか?」などの質問を自分に投げかけてみることです。 現在「結婚するのが当たり前」だと感じている方のうち、上記質問に対して即答でYesと答えられなかった方は、多数派に流されている可能性があると言えます。   私自身も上記質問の結果、どうも多数派に流されているように思いましたので、自分自身でよく考えてみました。 「結婚(およびそれに伴う子育て)は必ずしないといけないのか。」について。 その結果、以下2つの観点から、「結婚(およびそれに伴う子育て)は必ずしないといけない」とは言い切れないと結論づけました。 1) 子供が一人生まれた場合、大学卒業まで養った場合の養育費は、約4000万円(自分でシミュレーションした)。 「子供とお金は比べられない」という意見もあるとは思うが、例えば4000万円の持ち家をローンを組んで買うのであれば、購入の是非を含めて事前に相当悩むのが自然だと思う。 少なくとも金額を見ると「買うべき」と断言できるものではない。 2)「子供を作らないと、自分の遺伝子が残らないから嫌だ」という思いは私の中にあった。 しかし、精子ドナーとなって精子を提供すれば、未婚でも遺伝子を残せる可能性がある(ただし海外へ行く必要はあるかもしれない)。   長く書きましたが、私が出した上記 1) 2) の結論自体は実はどうでも良いです(笑)。 お伝えしたいのは、このように「既成概念から離れて自分の基準を持って生きる」ことの重要さや具体例について、この本では詳細に記されているということです。 それも結婚だけでなく、仕事・趣味・お金の使い方・人生設計などについても言及があるため、幅広く皆さんの参考にして頂けるのではと考えます。       ② 選択の際、一番大事な要素は何かを考えようと思った。 何かを選択する際、「全体的にまあまあ」という選択肢を選ぶことは、この本ではオススメされていません。 それは、後からいずれかの点で不満が出てしまい、納得できない可能性があるためです。 そのためこの本では、「自分にとって一番大事な要素」に基づいて決めることが提案されています。 その場合、仮に他の点で不満が出てきても「自分にとって一番大事なこの点だけはベストだった」と言えるので納得できる、と記されています。 詳細については、この本をお読みいただければと存じます。 具体例を交えて書かれているのでとても分かりやすく、私自身も今後の選択で活かそうと思いました。   以上が感想となります。 自分では気がついていなくても、意外と既成概念に囚われて生きている方が多いのではないでしょうか(私もそうだと思います)。 そんな方は、この本により「ゆるく」考えられるようになるだけで、日々のストレスがかなり軽減されるかもしれません。 是非ご一読いただければと存じます。   ※ちきりんさんの他の著書も、以下記事で紹介しています。 自分の時間を取り戻そう: ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方(ちきりん/著)の感想   ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂) posted with ヨメレバ ちきりん イースト・プレス 2013-12-08 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo  

初めての人のための資産運用ガイド(内藤忍/著)の感想

2017/10/22   -

初めての人のための資産運用ガイド(内藤忍/著, 2015年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 10万円から始める! 貯金金額別 初めての人のための資産運用ガイド (ディスカヴァー携書) posted with ヨメレバ 内藤忍 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015-06-25 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo   <本の概要> 投資は「危ない・怖い」ものではない。 本書は、個々人が持つお金を着実に増やすための、シンプルな方法(投資信託などの金融商品/不動産/ワイン)を教えてくれる。 特に、初心者でも実践しやすくわかりやすい各運用方法の解説と、個々人の資産金額ごとに分けられた具体的な運用の例(アセット・アロケーション)は必見。   <感想(読後記録)> 私は、この本を読んでその内容の一部を実践しました。 すると、大きく2つの事が起きました。 ① 金融商品に対するイメージが、「怖いもの」から「(財産/社会的に)良いもの」に変わった。 ② 銀行に預けるのとは比較にならないくらい、資産を増やせるようになった。 以下、①~②の補足をしていきます。     ① 金融商品に対するイメージが、「怖いもの」から「(社会的/財産的に)良いもの」に変わった。 私は、この本を読むまで株/債権/投資信託などの金融商品を、「怖いもの」だと思っていました。 なぜなら「株で失敗して大損」というエピソードを聞いたことがあったり、「投資信託は銀行が勧めてくる怪しい商品」のような固定概念があったからです。 そのようなリスクの高いものに手を出して自分の財産を失うくらいなら、銀行に預金して元本を保護した方がよっぽとマシだと思っていました。 しかし、この本を読んで自分でも色々調べてみると、上記の認識は変化しました。   具体的には、「株」は私がただ持っているだけでは意味のないお金を、事業のために使うことで社会にも貢献できる良いものだと思うようになりました。 また「投資信託」は、「株」を買いたいが高額なので手が出ないという人向けに、低額から投資できるようにした良い仕組み、と考えられるようになりました。 ※ただし、「株」や「投資信託」の全てが良いと言っているわけではありません。 また本書では別の観点として、資産の100%を通常の銀行預金に入れておいた場合、円安になると一気に資産価値が下がってしまうリスクがあるということが述べられていました。 そのような点から考えると、「株」や「投資信託」は財産のリスク分散にも貢献していると言えるようでした。       ② 銀行に預けるのとは比較にならないくらい、資産を増やせるようになった。 あえて①の詳細では書かなかったのですが、良い金融商品を選ぶと、銀行預金とは比較にならないくらい資産を増やせます。 具体例として、私は投資信託により、この2年で10万円の利益(厳密に言うと含み益)を得ています。 (自慢のようになり申し訳ありません。この記事の説得力を増やすことのみを意図しています) これは本書を参考にして、一般的な若手サラリーマンである私の給料の一部を、某インデックスファンドに投資しただけで実現したのです。 私がそのファンドに投資した理由は、無謀なギャンブルをやろうとしたのでも何でもなく、本書を参考にして探し出したファンドが、年利数%のもの(グローバルな株式市場に分散投資するため、世界経済の成長と連動した利益が見込める)だとを知っていたというだけです。 一方、一般的な銀行の普通預金は年利0.01~0.001%ほど(2017/10/22現在)です。 つまり、仮に同じお金を同期間銀行に預けていた場合、10万円の利益が出ることはあり得ず、せいぜい100~1000円くらいの利益しか出なかったと考えられます。 かたや10万円、かたや1000円。 良い金融商品を知っているか、知らないか。 この差は雲泥です。 ※なお、私は若手サラリーマンなので資産(投資元本)が少ないためこのくらいの差で済みますが、中堅以上の資産が多い方なら、金融商品と銀行預金の利息の差はもっと広がると考えられます。 ※「年利数%なんてそん上手い話あるわけねーだろ。」と思いましたか?最初は私もそう思っていました。 では一旦以下の文章を考えてみてください。 「Aさんが消費者金融から年利7%で100万円を借ります。」 これは合法(100万円以上の金利上限は15%)ですので、おかしい文章ではありません。 では次の文章はどうでしょう。 「銀行さんがBさんから年利0.001%で100万円を借ります。」 これも合法ですが、何か引っかかりませんか? そうです、金利が異常に安すぎるのです。でもこれは日本の銀行の普通預金で当たり前に見られる光景です。 お金を貸す側の人(Bさん)、お人好し過ぎやませんか。年利数%で借りてくれるところも、きっとあるはずですよ。   以上が感想となります。 これまで全く資産運用を考えたことがなかった方、今からでも遅くはないので、資産運用について真剣に考えてみませんか。 少し投資先を変えるだけで、資産が何百万、何千万と増えることは十分有り得ます! ※なお、本記事を参考にして資産運用を行い、結果として損失を被った場合でも、本ブログおよび本ブログの運営者は一切責任を負いません。 書籍のおすすめはしましたが、あくまで投資は自己責任でお願いします。   10万円から始める! 貯金金額別 初めての人のための資産運用ガイド (ディスカヴァー携書) posted with ヨメレバ 内藤忍 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015-06-25 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo

自分の時間を取り戻そう: ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方(ちきりん/著)の感想

2017/10/14   -,

自分の時間を取り戻そう: ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方(ちきりん/著, 2016年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方 posted with ヨメレバ ちきりん ダイヤモンド社 2016-11-26 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo <本の概要> サラリーマン、ワーキングマザー、フリーランス、起業家。 これらの人々の多くは、多忙な日々を過ごしている。 この本では、そんな多忙な日々を脱するために必要な「答え」を記載している。 またその「答え」は、単に多忙な生活から脱出する方法を考えた結果というだけではなく、現代社会の変化の本質にも関連している。   <感想(読後記録)> 私は、この本を読んでその内容を実践しました。 すると、大きく3つの事が起きました。 ① 出勤日の労働時間をかなりコントロールできるようになった。 ② 有給も思い通りにとれるようになった。 ③ 新入社員や若手に勧めたいと思った。 以下、①~③の補足をしていきます。     ① 出勤日の労働時間をかなりコントロールできるようになった。 私は現在社会人3年目で、この本は2年目の冬に読みました。 本を読むまでは、配属後から増え続けた仕事により忙殺されていました。 帰宅時間も平均22:00頃でした。 しかし、この本を読んでマインドが変わりました。 仕事にメリハリがつくようになり、結果として現在は19:00頃には帰宅できています。 もちろん、「仕事を無茶苦茶にやって無理に終わらせている」というわけではないです。 それまでと同じか、それ以上のアウトプットができている自信はあります。 (「さらにもっと早く帰宅したい」とは常に思っていますがw)   「どのようなマインドで仕事をすれば良いか」についてはこの本の肝にあたるので、申し訳ありませんがこの記事上では書けません。 気になる方は是非手にとって頂ければと存じます。     ② 有給も思い通りにとれるようになった。 ①とも少し関連しますが、この本で提案されているマインドで仕事を行うと、有給も思い通りにとれます。 といっても、今日思い立って「明日有給をとろう!」というパターンだと厳しいのですが(笑)(ある程度計画性が問われます)。 平日の有給は本当に良いものです。 旅行や人気スポットは、軒並み安くて空いています! ぜひ皆さんもこの本を読んで、平日有給をゲットしてください。     ③ 新入社員や若手に勧めたいと思った。 この③は、もちろん「本を読んだ各人の人生がより良いものになり、さらに会社にも貢献できるだろう」という背景からです。 ただそれだけではなく、日本全体の働き方改革になるかも、という期待もあります。   例えば極端な話、「日本の全国民がこれを読めばGDPが数倍になるんじゃないか?」くらいの妄想もできてしまいます(わりと本気で)。 ちょっとスケールが大きくなりましたが(笑)、とにかく私はそれほどこの本が有益だと考えているということです。 正直、この本を1度でも読んだことがある人とない人では、パフォーマンスに大きく差が出るように思えてなりません。   以上が感想となります。 「最近残業続きだよー ヽ(#゚Д゚)ノ」という方は、何とか時間を作ってこの本を読んでみてください。 生活が一変します。 ※もちろん、現在定時に仕事を終えられている人にとっても、「仕事のアウトプットが上がる」「社会人としての市場価値が上がる」等、有益なことは多いはずです。 自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方 posted with ヨメレバ ちきりん ダイヤモンド社 2016-11-26 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo   ※ちきりんさんが著された本については、他に以下記事でも紹介しています。 ゆるく考えよう: 人生を100倍ラクにする思考法(ちきりん/著)の感想  

最底辺の10億人(ポール・コリアー/著)の感想

2017/10/14   -

最底辺の10億人(ポール・コリアー/著, 中谷和男/訳, 2008年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 最底辺の10億人 posted with ヨメレバ ポール・コリアー 日経BP社 2008-06-26 Amazon Kindle 楽天ブックス   <本の概要> 世界の国々は、先進国と開発途上国とで大きく二分されるが、開発途上国の中で特に貧しい国々が存在している。 開発途上国の中でも「最底辺の10億人が住む国々」の開発は停滞(もしくは後退)しており、この問題は世界経済の成長によって自動的に解決されるものではない。 本書には、この問題を解決するための目標を策定するために、どのような考え方が必要なのかが記されている。   <感想> 私は、この本を読んで大きく3つの事を感じました。 ① 単なる資金援助は効果が少ない、もしくは逆効果 ② 紛争(後)に他国からの軍事介入されることは、最底辺の国々にとって有益な場合がある ③ 最底辺の国々自身が、関税障壁を撤廃することが望ましい 以下、①~③の補足をしていきます。     ① 単なる資金援助は効果が少ない、もしくは逆効果 私はこれまで、貧しい国々のために寄付をするということについて、その効果を真剣に考えてみたことがありませんでした。 そのため、自分が過去に行った寄付を効果のあるものだと疑っていませんでしたし、「寄付によって世界がより良くなればいい」と単純に考えていました。   しかし、本書中には以下のような内容が記されており、「本当に効果のある援助とは資金提供ではなく、その国が成長を遂げるための政策に対する支援(例: ノウハウ提供)なのでは」と考えるようになりました。 ・単純な資金援助の場合、本当にそれを必要とする人に渡る前に、権力者が着服してしまう可能性がある。 ・援助を受けるのが当たり前になった国は、豊富な天然資源を見つけた国と同じ状態になり、新たな輸出品目をグローバル市場に参入させることが困難になる(詳細は「オランダ病」で調べてみてください)。 ・諸問題を解決する上で、援助はあくまで1つの手段にすぎない。他に、安全保障・法と憲章・貿易にアプローチしていくなどの別の手段がある。 ただし、援助の全てが効果がないわけではなく、内陸国への援助については「(外の世界と貿易ができず)最低限のものすら手に入らない」という状態を解消するためにも行われる必要がある、という内容も記されていました。   ② 紛争(後)に他国からの軍事介入されることは、最底辺の国々にとって有益な場合がある。 紛争(後)に他国が軍事介入することは、治安の確立に貢献する場合があり、具体例としてシエラレオネに対するイギリス軍の介入(Operation Palliser)が挙げられていました。 この背景として、「紛争後に自国政府が独力で治安維持をする」ことに関しては、治安が維持されないどころか逆に問題となる可能性がある、ということも触れられていました(説明は省略)。 私は、これまで軍事介入に良いイメージを持っていませんでした(民間人が死亡することがあるため)が、軍事介入により治安の確立や民主化が進むことがあると考えられるようになり、一概に「軍事介入=悪」とは言えないと感じました。   ③ 最底辺の国々自身が、関税障壁を撤廃することが望ましい 実は「最底辺の国々自身が設定している関税障壁が、汚職の源泉になっている場合がある」と本書は指摘します。 例えば、関税障壁によって以下のような状況が発生すると記されています。 ・親族が勤めていたり、賄賂を払うような起業を優遇することができる。 ・税関吏がその国ではとても良い職業とされているため、その職業につくための賄賂が存在する。 私自身は、この問題はその国だけで解決するのは難しいのでは?と考えます。 なぜなら、関税障壁によって恩恵を受けるのはその国の権力者であることが多く、その甘い蜜を自ら手放したりはしないと思われるからです(よほどの良心と頭脳を持った人が権力につかない限りは)。 そのため、他国からの施策(経済制裁など?)により、その国が関税を低くせざるを得ない状況を作る必要があると思いました。   以上が感想となります。 日本で暮らしていると思いもよらない状況が記されているため、「こういう状況の国々もあるんだ」という学びが大きかったです。 是非手にとって頂ければと思います。   最底辺の10億人 posted with ヨメレバ ポール・コリアー 日経BP社 2008-06-26 Amazon Kindle 楽天ブックス  

詭弁論理学(野崎昭弘/著)の感想

2017/10/09   -

詭弁論理学(野崎昭弘/著, 2005年第53版)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 詭弁論理学 (中公新書 (448)) posted with ヨメレバ 野崎 昭弘 中央公論新社 1976-10-25 Amazon <本の概要> 「議論上手」になるための本というよりは、議論を楽しむ「ゆとり」を身につけられるように、という目的で書かれた本。 本書中では、たくさんの論理パズルが紹介されている。   <感想> 私は、この本を読んで大きく2つの事を感じました。 ①パズル好きでも、そうでなくても、本書は楽しめる ②「包む」という概念を理解できれば、論理に親しみやすくなる 以下、①②の補足をしていきます。   ①パズル好きでも、そうでなくても、本書は楽しめる 本書中では、幅広い難易度・有名度の論理パズルがたくさん紹介されています。 そのため、パズルをあまりやらない人がパズルの難しさに悩ませられることも少なければ、パズル好きな人が「挑戦したことがあるパズルばかりで飽きてしまう」ということも少ないのではないかと思います。 たとえばパズル好きの人に対しては、あまり有名ではない以下のようなパズルも掲載されていたりします。 ===== ・ある国で、40人の貴族がそれぞれ1人ずつの従者とともに暮らしていた。 ・それぞれの従者たちは悪者で、主人のいないところで悪事を働いていた。 ・各貴族は、自分以外の全ての貴族の従者については悪者かどうかを把握していたが、自分自身の従者が悪者かどうかは把握できていなかった。また、それぞれの貴族はプライドが高いため、 お互いの従者が悪者であるかを教え合うことはない。 ・ある日、王様が貴族を集め以下の伝令を出した。 「諸君は自分自身の従者のことを分かっていない。よいか、お前たちの従者のうち少なくとも1人は悪者じゃ。自分の従者が悪者だと判明した主人は即刻その従者の首をはねよ。これを怠ったものは自分の首を失うだろう。」 貴族たちは王様に猶予を求め、この日を第1日目として40日目まで考える時間を与えられた。 ・ところで、この国には新聞があり、ある貴族が従者の首をはねれば翌日の朝刊に必ず掲載される。この新聞は朝刊しか配布されない(昼刊・夕刊はない)が、その朝刊を全ての貴族が毎日目を皿のようにして読んでいた。 上記のような状況で、40日目の新聞を読み終えた貴族たちは各従者の首をはねた。つまり、40日目に40人の従者の首が一斉に飛んだ。 なぜか。 ===== ※解答は、本書をお読み頂ければと存じます。     ②「包む」ということの意味を理解できれば、論理に親しみやすくなる 本書中では、「包む」ということの意味を理解することが提案されています。 具体的な意味としては、以下のように記述される場合に「Xは包まれている」と言えるというものです。 ・すべてのXは、…。 ・…はXでない。 このように記述される一文があった場合、(三段論法では)他の一文と組み合わせて、形式的に意味のある一文を導き出せる可能性があります。 たとえば、以下の1・2の文から3の文が導き出せたりします。 1.すべてのリンゴは、果物である。 2.私が持っているものは果物ではない。 3.ゆえに、私が持っているものはリンゴではない。 つまり何かを「包む」文があれば、それが議論におけるキーポイントになることがあるということです。 そのことを把握しておくだけでも、論理に親しみやすくなるのではないかと考えました。   以上が感想となります。 あまり議論に強くなろうとかは思わず、気楽に読む方が楽しめる本なのではないかと思います。 是非手にとって頂ければと思います。 詭弁論理学 (中公新書 (448)) posted with ヨメレバ 野崎 昭弘 中央公論新社 1976-10-25 Amazon  

「深夜特急」シリーズ(沢木耕太郎/著)の感想

2017/10/08   -Travel Journals,

「深夜特急」シリーズ(沢木耕太郎/著, 1994年新潮文庫初版)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。   深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫) posted with ヨメレバ 沢木 耕太郎 新潮社 1994-03-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo   <本の概要> 26歳の日本人男性である主人公が、香港・マカオ、東南アジア、インド、中東、ギリシャ等を経て、最終的にロンドンを目指す物語。 物語内では、主人公の一人称にて旅の詳細が語られていく。 なお、この物語の新潮文庫版は以下の6冊に分けられている。 深夜特急1-香港・マカオ- 深夜特急2-マレー半島・シンガポール- 深夜特急3-インド・ネパール- 深夜特急4-シルクロード- 深夜特急5-トルコ・ギリシャ・地中海- 深夜特急6-南ヨーロッパ・ロンドン-   <感想> 私は、本書を読んで大きく2つの事を感じました。 ①お金・時間がなくとも、旅の気分を味わえる ②旅のネガティブな側面も意識できる 以下、①②の補足をしていきます。   ①お金・時間がなくとも、旅の気分を味わえる これは、本書を読む一番の意義ではないかと考えます。 本書は上記「本の概要」でも書いたように、様々な国・地域への旅行記となっており、「各地の様子(ただし、2017年から見ると数十年前)」や「主人公がその地を歩いて感じたこと」などが、詳細に記載されています。 そのため、実際にその地に行っていないにも関わらず、とてもお手軽に旅行気分を味わうことができます。 例えばこの小説のkindle版を購入すると、1冊432円(6冊で2592円、2017/10/08現在)で数分もあればダウンロードできますが、これほど経済的・時間的に割安な海外旅行はないのでは、と思います!     ②旅のネガティブな側面も意識できる 私は本書を読む以前、「お金や時間が十分にあって旅を楽しめれば、どれだけ楽しいだろうなぁ」と思っていました。 しかし、本書では旅の楽しい部分だけではなく、旅のネガティブな側面(旅を続ける中で主人公が感じた恐れや、主人公が抱いた負の感情)にも触れられていました。 これは、旅を良いものとだけ捉えていた自分を冷静にさせてくれ、「しばらく国内で仕事を続けていくしかないが、それはそれで良いかな」と思えるようになりました。 また、このネガティブな側面の記述によって、この旅行記はよりリアルなものとなっているため、本当に旅に出ているような感情がより強く得られるのではないかとも考えます。   以上が感想となります。 忙しくて中々旅行に行けない方は、是非手にとって頂ければと思います。 現実から離れてリフレッシュできますよ! 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫) posted with ヨメレバ 沢木 耕太郎 新潮社 1994-03-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo   ※本ブログの筆者が書いた国内旅行記もあります↓ 新潟旅行記 大津旅行記 三宅島旅行記

「死ぬのが怖い」とはどういうことか(前野隆司/著)の感想

2017/10/07   -

「死ぬのが怖い」とはどういうことか(前野隆司/著, 2013年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。   「死ぬのが怖い」とはどういうことか posted with ヨメレバ 前野 隆司 講談社 2013-01-09 Amazon Kindle 楽天ブックス   <本の概要> 「死ぬのが怖い」と思っている人のために書かれた、「死ぬのが怖くなくなるかもしれない」本です。 筆者の前野さんは、自身が過去に「死ぬのが怖い」と思っていた方ですが、今は様々な考え方を身につけることで「死ぬのが怖くなくなった」ということです。 本書には、そのいくつかの考え方が書かれています。   <感想> 私は、以前の筆者と同様に「死ぬのが怖い」と思っていましたが、この本を読んで大きく2つの事を感じました。 ①主観時間は幻想であり、死の瞬間は意識できないから、恐れなくて良さそう。 ② 心も幻想なので、失うことを恐れなくて良さそう 以下、①②の補足をしていきます。     ①主観時間は幻想であり、死の瞬間は意識できないから、恐れなくて良さそう。 本書中には以下のような説明にて、「死を恐れなくてよいのでは」という提案がありました。 ===== 主観的な過去の時間認識を考えてみる。 過去の記憶があるのは、物心ついた時以降になり、その前の記憶は一切思い出せない。 つまり、主観的な時間認識は過去の1点からしか存在しない。 これは未来についても同様に考えられる。 主観的な時間認識は未来の1点以前までしか存在しないのだ。 つまり、主観的な時間認識(自覚できる範囲)では「眠りに落ちる瞬間」と同じように「死の瞬間」は人生で経験しないことになる(「死の直前」は自覚するかもしれないが)。 そのため「人生で経験しない死」について、恐れる必要はないのではないか。 ===== ※省略している箇所もあるので、もっとわかりやすい説明が必要であれば、本書をご参照ください。 私はこの説明を読んで、確かにそう考えるのが自然であるように思え、「死の瞬間」は怖くなくなりました。     ② 心も幻想なので、失うことを恐れなくて良さそう 本書では、①とは異なる以下の説明も用いて、「死を恐れなくてよいのでは」という提案がありました。 ===== 人間は心を持っており、その心を失うのが嫌で死が怖い、という人もいるだろう。 しかし、実際には人間は心など持っておらず、脳の神経回路網が心を持っているかのように感じさせているだけである。 つまり心は幻想であるから、「幻想の心を失うだけの死」を恐れる必要はないのではないか。 ===== ※こちらも省略している箇所があるので、もっとわかりやすい説明が必要であれば本書をご参照ください。 私はこの説明も読むことで、確かに「心があれこれ考えている」のは単なる脳の生理現象であると考えられるようになり、「心が失われるから」という理由での「死ぬのが怖い」というのはなくなりました。   以上が感想となります。 「死ぬのが怖い」と考えて眠れない夜が多いという方にとっては、一読の価値がある書籍です。 また上記で紹介した以外にも、克服するための考え方が多数記されています。 是非手にとって頂ければと思います。 「死ぬのが怖い」とはどういうことか posted with ヨメレバ 前野 隆司 講談社 2013-01-09 Amazon Kindle 楽天ブックス   ※関連記事(本ブログ運営者が考える「死」) 「死」についての考察 vol.1

財布はいますぐ捨てなさい(金川顕教/著)の感想

2017/09/25   -

「財布はいますぐ捨てなさい」(金川顕教/著, 2017年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 財布はいますぐ捨てなさい posted with ヨメレバ 金川顕教 サンライズパブリッシング 2017-04-07 Amazon 楽天ブックス <本の概要> ざっくり言うと、起業コンサルタント・事業家の金川さんが、「やらないこと」「捨てること」(≒やらないようにしたこと、捨ててきたこと)を書き連ねている本です。 金川さんは、偏差値35から2浪の末立命館大学に入学し、入学後は資格試験の勉強に切り替えて公認会計士試験に合格。 その後、有限責任監査法人トーマツに就職した後、起業のための勉強を開始して独立し、現在は経済的にも時間的にも自由な日々を送られている方です。   <感想> 私はこの本を読んで大きく3つの事を感じました。 ①「やらない」「捨てる」というのは一見ネガティブだが、目標達成のための前向きな考え方である。 ② 本当に財布は持たない方が良い ③ 発信者でいる(読むより書く側に回る)べき 順に説明していきます。     ①「やらない」「捨てる」というのは一見ネガティブだが、目標達成のための前向きな考え方である。 この本は、先述の通り「やらないこと」「捨てること」が沢山記されています(というか、ほぼそれしか記されてない)。 この「やらない」「捨てる」という表現は一見すごくネガティブで後ろ向きに見えます。 ただ、それによって筆者が得たもの(および筆者の経歴)を考えると、それが目標を達成するための前向きな考え方であった、ということがよくわかります。 そのため、現在何か高い目標をお持ちの方にとっては、この本を読むことで「やらないこと」「捨てること」を選択することができ、目標達成に1歩近づけるのではないかと考えます。   ② 本当に財布は持たない方が良い タイトルにもなっている通り、本書中では「なぜ財布(≒現金)を持たない方が良いか」が記されています(念のための記載ですが、本の内容はそれが全てではありません)。 私はその説明(詳細は省略しますが、財布を持たない方が時間的・金銭的にも得であるという内容)を読んで、理由に説得力があると感じ、本当に持たない方が良いと考えるようになりました。 そのため現在は現金主義をやめ、財布を持たなくていいように行動を変えていっています。   ③発信者でいるべき 具体的には「(稼ぐためには)読むより書く側に回らないといけない」という点が記されています。 この内容には、私自身が「喝!」を入れてもらった様な感じだったので、3番目のポイントに挙げさせて頂きました。 上記内容は以前より自分でもうすうす気づいていたのですが、行動に移すのが億劫で、何もできていませんでした。 今後はこの本を良いきっかけにして、当ブログをはじめ、少しずつでも発信していこうと考えています。   以上が感想となります。 私自身、もともと捨てることに抵抗がない(テレビは見ないし、飲み会を断ることもある)人間であったためか、共感する部分は多かったです。 私のような方もそうでない方も、是非一度手にとって頂ければと思います。 財布はいますぐ捨てなさい posted with ヨメレバ 金川顕教 サンライズパブリッシング 2017-04-07 Amazon 楽天ブックス ■関連記事 初めての人のための資産運用ガイド(内藤忍/著)の感想

「挑戦するピアニスト 独学の流儀」(金子一朗/著)の感想 

2017/09/24   -,

「挑戦するピアニスト 独学の流儀」(金子一朗/著, 2009年)を読みました。 その感想を書いてみたいと思います。 挑戦するピアニスト 独学の流儀 posted with ヨメレバ 金子 一朗 春秋社 2009-07-18 Amazon 楽天ブックス <本の概要> 著者の金子さんは、中学・高校の数学教師として働きながら、ピティナ・ピアノコンペティション(全国的なピアノコンクール)のソロ部門特級にてグランプリに輝いた方です。 金子さんは音大を卒業されているわけではなく、また独学でピアノを弾いていた時期もある方なので、コンクールの上位入賞者の中では異色の存在と言っても過言ではありません。 この本では、そんな金子さんが「ピアノを弾くにあたり考えていること」が詳細に綴られています。   <感想> 私は、この本を読むことにより3つメリットがあると感じました。 ①ピアノが上手くなる ②忙しくてもピアノを諦める必要がなくなる ③ノンフィクションの読み物として面白い 順に解説していきます。   ①ピアノが上手くなる これは、多くのピアノ愛好家に対してあてはまるのではないかと思います。 この本に記されている知識は、曲の仕上げ方/上手く弾けない時の克服方法/効果的な練習方法 など多岐にわたりますが、これらは音大に通わなかった金子さんが自身で勉強や試行錯誤を経て得たものであり、非常に実践に即していると考えます。 そのため、それらの知識をふまえて練習することで、ピアニストとして成長できる可能性が高まります。   例えば私自身も、この本の中で提案されている「暗譜」を和声分析とともに実践することで、演奏中のミスがかなり減りました。 ミスが減った理由は主に3つあり、以下の通りです。 ・暗譜ができているため楽譜を見る必要がなく、打鍵に集中できる。 ・和声という論理的な根拠をもとに暗譜している(指の形だけの暗譜ではない)ため、ド忘れや記憶違いによるミスが減る。 ・和声をもとに記憶しているため、仮に楽譜と異なる場所の鍵盤を押すことがあっても非和声音を弾くことが少なく、音が濁らない(例: ソドミのところを誤ってドミソと弾くことはあっても、ソシミと弾くことは少ない)。 この他にも、演奏に活かせる知識が沢山記されています。 そのため、この本を一度も読んだことがないピアノ愛好家にとっては、何らかの気づきと成長が期待できると思います。     ②忙しくてもピアノを諦めなくて良くなる 先程も書きましたが、著者の金子さんはフルタイムの仕事をしながら、全国屈指のピアニストとしてのレベルも保っている方です。 そのため、忙しい毎日でも能力を高められる工夫が記されています。 具体的な方法は本を読んでいただければと存じますが、目から鱗だったのは「ピアノがなくてもできる練習がある」という点です。 例えば通勤電車内での練習方法などにも言及されているので、「仕事が忙しくてピアノを弾く時間がとれない!」という方でも、「工夫次第で仕事とピアノの両立は可能となる」と考えられるようになるかもしれません。     ③ノンフィクションの読み物として面白い これに関しては、ピアノを弾かない方にも当てはまると思います。 この本では、上述したような「演奏に関する知識や工夫」以外に金子さんの自伝に該当する章があり、それがとても面白いのです。 その章では、金子さんの小学生時代から始まり、ピティナ・ピアノコンペティションのグランプリに至るまでの経緯や、グランプリ後の生活(演奏会の増加など)が詳細に記されています。 当初プロには遠く及ばないと思っていたという金子さんが、あれよあれよという間に評価を得ていく様子は、ある意味現実離れした作品を見ているようで、読んでいて楽しかったです。   以上が感想となります。 一読の価値は必ずある読み物だと考えますので、是非皆さんも手にとって頂ければと思います。 挑戦するピアニスト 独学の流儀 posted with ヨメレバ 金子 一朗 春秋社 2009-07-18 Amazon 楽天ブックス   ■関連記事 ・ピアノを14年間習っていて良かったこと ・サルでもわかる和声記号①

Copyright© Zenkai Blog , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.