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悪意とこだわりの演出術(藤井健太郎/著)の感想

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悪意とこだわりの演出術(藤井健太郎/著, 2016年)を読みました。
その感想を書いてみたいと思います。

 

<本の概要>
「水曜日のダウンタウン」「テベ・コンヒーロ」「クイズ☆正解は一年後」など、ハマる人はドハマりする”尖った” バラエティのプロデューサー藤井健太郎が、自身の仕事に対するこだわりを記した本。

また、過去にプロデュースした各番組への思いや、筆者の生い立ちなども語られている。
 

<感想>
私はこの本を読み、大きく2つの事を感じました。

① 藤井さんの番組の「面白さの理由」がわかる
② 仕事に前向きになれる(特にサラリーマン)

以下、①②の詳細を記載していきます。
 
 
① 藤井さんの番組の「面白さの理由」がわかる

私は正直、ここ数年のTV番組の中では、藤井さんの番組が一番面白いと感じている。

もちろん藤井さん以外の番組で「ためになる」という意味での面白さを感じるものはあるが、一番「笑える」のは間違いなく藤井さんの番組だ。

なぜこの人の作る番組はこれほど面白いのか。それを知るためにこの本を読んだところ、答えの一部とみられる文章に行き着いた:
「知っていたら面白くて、知らない人は気にならない」。
 

実は藤井さんの番組には、細かい仕掛けが沢山用意されている。

仕掛けの詳細は本の中に記載があるのでそちらを参照いただきたいが、私はその1~2割ほどしか気づいていないようだった。

しかし上述のように「知らない人は気にならない」が意識された構成となっているため、その点は引っかからずに観ることができた。

これを一般化して言い換えると、私を含めた各々の視聴者は「自分が気づいたところ」だけで大笑いできる仕組みとなっていると言え、これはとても大切なことだと考えた。

私の実感だが、過去に面白いと評価されていた番組は、「この笑いについてこれない層は、笑いのレベルが低いので切り捨てる」という態度で放送されることが少なくなく、一部の視聴者にとっては敷居が高かった。

藤井さんの番組にはそのようなことがほとんどなく、私を含めた多くの視聴者を惹き付ける魅力となっているのだと思う。
 

 
② 仕事に前向きになれる(特にサラリーマン)

この本で強調されているポイントの1つに、「サラリーマンこそフルスイング」というものがあった。

藤井さんは、”一見リスクの高そうな”「クリエイター」に近い仕事であるにも関わらず、同時にミスしても会社が守ってくれるという “リスクのない”「サラリーマン」という立場にいることを自覚している。

このリスクのない立場で小さくまとまってはいけない、というのが藤井さんの意見であり、この言葉は今の私にすごく効いた。
 

これまでの私は、会社の仕事に後ろ向きになっていた。

例えば、「自分1人が頑張っても、どうせ会社全体の業績で給与が決まってしまう」ことから、社会主義国の国民になったかのように仕事に身が入らなかったり、「結局上位方針に従わないといけないのだから、どうせやりたいことなんてできない」と諦めてみたり。

しかしこの本を読んで、最終的に会社が守ってくれる立場にいるのだからこそ、思いっきり「大胆なこと or やりたいこと」をやってみようという気になった。

これからは、自分が正しいと思うことや社会が発展するであろうことを、会社の中でやり抜いていきたい。
 

以上が感想となります。

当初私は「藤井さんのバラエティの面白さを知りたい」という単純な動機で読み始めましたが、予想外に自分の仕事へもリターンがありました。是非読んでみてください!

 

(日本語) kanren_kijishita

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