お笑い書籍(芸人の自伝など)・メディア お笑い考察 書評

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか(塙宣之/著)の感想

更新日:

ナイツ塙さんの著書、「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」を読みました。
その感想です。

 

 

1 本の概要

お笑いコンビ「ナイツ」のボケ担当である塙宣之さんが、芸人の名前を挙げながら漫才を理論的に解説した本。
塙さんは、2008年〜2010年にM-1グランプリで3年連続決勝に進出し、2018年〜2020年には同グランプリの審査員も務めている。

2 感想

この本を読んで、大きく以下3つのことを感じました。

2.1 塙さんのM-1での審査基準が書かれている

M-1を見ていると、どういう基準でその点数を付けたのか、気になることが多々あります。
採点発表後に審査員のコメントの時間はありますが、全員がコメントすることは少なく、コメント自体の時間も短いです。

この本では、塙さんの審査基準が明確に語られています。
また、どの漫才師の何年のネタかという実例を挙げて、こういう点はダメだったという記載も随所に見られます。
これは演者から嫌われるリスクもあると思いますが、そのような踏み込んだ記載のおかげで、かなりわかりやすく「審査基準」を理解することができます。

2.2 なぜ「練習しない方がウケる」のかがわかる

お笑いでは「練習しない方がウケる」ということがよくあるそうです。
その詳細な理由はぜひ本を読んでいただければと思いますが、「理想的なネタとは?」という疑問の答えにも繋がる記述になっていました。
若手芸人など、笑いを理解したい人にとっては目から鱗の内容だと思いました。

2.3 ブレークする漫才システムの作り方が書かれている

2008年に「ヤホー漫才」で一斉を風靡し、その年のM-1で3位に食い込んだナイツ。
それでも2000年にナイツを結成してから、約8年が経過していました。

当初は2回戦で敗退するようなコンビだった彼らが、いかにして「とんでもなくおもしろいネタ」と思えた「ヤホー漫才」を誕生させたのか。
その記憶が詳細に語られており、非常に読み応えがありました。

ブレークしたい若手芸人に限らず、仕事で伸び悩んでいる人も参考になりそうな部分でした。
 
 

以上が感想です。
実は、私は買ったその日についつい夜更かしして一気に読んでしまいました。
それくらい面白かったです。
お笑いファンなら、ぜひ読んで見てください!!

 

【関連記事】

>>芸人はどうやってネタを作るのか? ~笑いの理論についての参考書5選~

>> 「お笑い書籍(芸人の自伝など)・メディア」 記事一覧

>> 「お笑い考察」記事一覧

>> お笑い賞レース感想まとめ

 

kanren_kijishita



-お笑い書籍(芸人の自伝など)・メディア, お笑い考察, 書評

Copyright© ぜんかいブログ , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.