※これまでの記事
· 1stステージ前半(うしろシティ、鬼ヶ島、かもめんたる、天竺鼠)
· 1stステージ後半(アルコ&ピース、TKO、ジグザグジギー、さらば青春の光)
· 2ndステージ前半(うしろシティ、ジグザグジギー、アルコ&ピース、天竺鼠)
※補足はこちら(本ブログ内の、お笑い賞レース感想&個人的採点全般についての補足)
2ndステージ後半(TKO、さらば青春の光、鬼ヶ島、かもめんたる)
まず、設定が面白くなかった。
若者からしたら、おっさんのラジオの収録現場なんて興味ないだろう。
また、ボケも下ネタが多いわりに、つまらないものばかりだったので地獄絵図だった。
ただ、こんなに面白くないコントだったのに、なんだかんだ飽きさせず最後まで見させたのは、長年の技術によるものかもとは思った。
⑥さらば青春の光「オカリナ」 93点
(芸人審査: 847点)
面白い。
笑いの構造としては、「ヨイショしなきゃいけない立場の人間が、具体的なヨイショができなくなって戸惑う」様子が終始描かれているだけなのだが、ずっと見てられる。
それはきっと、「オカリナが8000円」のような絶妙なラインを見つけ、どのボケも外さないようネタを磨き上げた努力の賜物なのだと思う。
ちなみに後で見返してみると、東口が演じる社長が、その立場を利用して森田をからかって楽しんでいるようにも見えるから不思議だ。
P.S. しかし芸人審査の点数低いなぁ。900超えでもおかしくないと思ったが。
⑦鬼ヶ島「喫茶店」 88点
(芸人審査: 950点)
間違いなく、盛り上がってはいた。
ただ、この賞レースがキングオブコントであることをふまえると、「フィフレ」というフレーズで勝負をかけたのはいただけない。
なぜならキングオブコント2009で、既にインパルスが「ソフレ(=捜査フレンド)」という造語を含むネタを披露しているからだ。
もちろん、鬼ヶ島はそれをパクっているわけではないだろうし、ネタ上でウケるからそのくだりを外せなかったのだろう。
しかし、正直なところ二番煎じ感が否めないため、外してほしかった。
またネタの総括としても、フィナーレ単推しの構成では展開が少なく厳しかった。
ただ、野田は人間として面白く、彼をずっと見ていたいというポジティブな感情も残った。
⑧かもめんたる「オフィス」 89点
(芸人審査: 982点)
よく練られたコントだった。
特に最後のオチは、訪問者が実はストーカーだったことが判明し、もう斉藤の家に出発してしまったと思わせてからの「わーー!!」なので、相当うまい。
ただ、ボケのクオリティが1本目より落ちたため、全体の印象としては気持ち悪さが先行してしまった。
元来、この気持ち悪さがかもめんたるのオリジナリティなのだが、それも面白いボケあってのこと。
ボケがのエッジが利いていないと「ただ気持ち悪い」になってしまう彼らの芸風は、両刃の剣である。
以上が感想となります。
では最後に、個人的な採点での順位もまとめてみました。
※()内は、”1本目のネタの得点+2本目のネタの得点” という形式で各ネタの得点を記載しています。
1. 天竺鼠 188点(89点+99点)
2. かもめんたる 184点(95点+89点)
3. さらば青春の光 182点(89点+93点)
4. うしろシティ 178点(88点+90点)
5. ジグザグジギー 172点(89点+83点)
6. 鬼ヶ島 170点(82点+88点)
7. TKO 169点(92点+77点)
8. アルコ&ピース 153点(78点+75点)
なお、芸人審査の結果(公式結果)は以下の通りでした。
1. かもめんたる 1905点(923点+982点)
2. 鬼ヶ島 1854点(904点+950点)
3. 天竺鼠 1825点(879点+946点)
4. さらば青春の光 1746点(899点+847点)
5. TKO 1704点(896点+808点)
6. ジグザグジギー 1644点(825点+819点)
7. アルコ&ピース 1639点(831点+808点)
8. うしろシティ 1587点(773点+814点)
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