お笑い賞レース感想

キングオブコント2015 感想&個人的採点①

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※補足はこちら(本ブログ内の、お笑い賞レース感想&個人的採点全般についての補足)
 

1stステージ前半(藤崎マーケットジャングルポケットさらば青春の光コロコロチキチキペッパーズうしろシティ

 
 
①藤崎マーケット「路上パフォーマー」 88点
(審査員: 設楽87 日村92 三村93 大竹94 松本85)

この設定というか世界観は、ただただ凄い。
これを生み出しただけで、さすがプロだなと思わせた。

笑いの仕組み自体はやや高度(哀愁がある笑い)であったため、観客の爆笑は無かった。
ただ、そういう質の高い笑いを作れることも、レベルの高さを窺わせた。

個人的にはちょっと切なすぎる気もしたが、少なくとも笑いに繋がっているのだから、大きな問題ではないのだろう。

そして地味に、ボケのトキの踊りのクオリティが高い(笑)。
こういう微妙なところでも彼らのセンスの良さが垣間見えたし、特にこのコントでは演技のリアルさにも繋がっていた(大道芸人として違和感が無いレベルの踊りだった)。

総括すると、もはや一発屋とは全く言わせないレベルのネタだった。

基準の85点にトップハンデ+3点をいれての88点とする。
 
 
②ジャングルポケット「浮気」 81点
(審査員: 設楽86 日村89 三村91 大竹90 松本89)

演技力がすさまじく、さすが決勝に上がってくるだけのことはあるなと思った。
また非常にまとまったコントだと思ったが、逆にまとまりすぎていて斬新さがなく、少し退屈だった。

もう少し細かく言うと、このコントでの笑いのポイントは「彼女を寝とるという”絶対悪”を、めちゃくちゃな理論で肯定し続ける」というボケにある。
つまり彼らは、見た目や動きではなく、全て論理で笑いをとっていくことを選択した。

それならば、その論理がもっと込み入っていたり、もっと支離滅裂だったりしても良かった。
中盤以降はボケの変化が大きくなく、飽きてしまった。
 
 
③さらば青春の光「画家」 78点
(審査員: 設楽89 日村83 三村80 大竹87 松本80)

設定は面白いと思うのだが、今一つ笑いには繋がらなかった。

原因の1つは、面白さのピークが序盤に来てしまったことだろう。
結局、「お兄ちゃんはただゴッホの絵見ただけの人やで」というツッコミが1番面白く、それ以降のツッコミがそれほどハマっていなかった。

ただ彼らに同情する点もないわけではない。
というのも、1組目の藤崎マーケットがあんな異色のネタをやらなければ、彼らもそれなりにウケていた可能性があったからだ。

彼らの読みとして、「3組目だし、まだ変化球は速い」という思いがあり、このネタにしたのではないかと推察する。
また、恐らくこのネタは、ライブでは結構ウケていたものと思う。

彼らはその背景から総合的に考えて、「前半はスタンダードなこのコントで良い位置につけて折り返し、後半勝負をかけよう」としたのではないか。
ただ、異色ネタの藤崎マーケットを含めた前2組の出来がかなり良く、結果的にこのネタがあまりにも普通のコントに見えてしまうという誤算に至ったのだろう。
 
 
④コロコロチキチキペッパーズ「妖精」 92点
(審査員: 設楽92 日村93 三村92 大竹96 松本95)

抜群に面白かった。
そして、この面白さを際立たせるための工夫が随所に見られ、その点も評価に値した。

具体的には、以下のような箇所だ。
・3度目の「『泣いたらダメ』なのに泣く」というオチに意外性(新しさ)を持たせるために、直前の「『触ったらダメ』ルール」発表後に西野が2回ナダルに近づく。
・コント全体の最後のオチ「触ってしまう」に意外性を持たせるため、直前に「泣いたらだめ、泣いたらだめ、頭に叩き込め!」と西野が言い、「触ったらダメ」というルールを一瞬忘れさせる。

当時コンビ結成3年半、さらに西野はまだ24歳と若いコンビだったが、(極力ボケを外さないように)相当綿密に伏線を張っているあたり、百戦錬磨の猛者のようであった。

もはやナダルの声が特徴的であることを忘れてしまうくらい、ネタの完成度が高かった。
 
 
⑤うしろシティ「悪魔」 83点
(審査員: 設楽86 日村85 三村82 大竹89 松本82)

まとまっていて、なかなか面白いネタだった。
ボケは「コストパフォーマンスが悪い提案」の一辺倒なのに、次にどんな提案が来るのか気になって、結構引き込まれた。

個人的には、キングオブコント用の4分ネタではなく、ライブ用のロングバージョンで見てみたかった気がする。
といいつつ、ロングバージョンが本当にあるのか全く知らないが(笑)。

ただ、もっと間をとった方が面白かったのは間違いないと思う。

少なくともじじいが「まぁそういうこともありますけども」などと返す時に、急に早口になっていた点は改善すべきだ。
ネタ時間がシビアなので仕方が無いものの、じじいのセリフの度に「じじいらしさ」がなくなって冷めてしまい、爆笑から離れていたからだ。

あと、最後は「結局下ネタかよ!(しかもベタ)」と思ったので、もう少し綺麗なもので締めてほしかった…。
 

■続き(1stステージ後半)
キングオブコント2015 感想&個人的採点②(バンビーノ、ザ・ギース、ロッチ、アキナ、巨匠)

■その他の賞レースの感想
お笑い賞レース 感想&個人的採点まとめ

 

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