お笑い賞レース感想

キングオブコント2018 感想&個人的採点②

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※これまでの記事
1stステージ前半(やさしいズ、マヂカルラブリー、ハナコ、さらば青春の光、だーりんず)

※参考までに、プロの審査員の得点も記載しています。
 

1stステージ後半(チョコレートプラネットGAGわらふぢなるおロビンフットザ・ギース
 
 
⑥チョコレートプラネット「監禁」 87点
(審査員: 設楽93 日村93 三村97 大竹98 松本97 合計478)

いわゆる「会話が噛み合わない」系のコントで、「普通に」面白いとは感じたが、逆に言うと「著しく」面白いとは感じなかった。

やさしいズやマヂカルラブリーなどの、「(空振り覚悟で)センセーショナルなものを」というコントを見た後で見ると、少し置きにいっている感じもして引き込まれなかった。

あと単純に、「噛み合わない」ということだけで引っ張りすぎ(ワンパターン)な気がして、後半は飽きてしまったのもある。
 

しかし、会場の観客・審査員は相当ウケていたようだ。

会場で見るのと、映像を通して見るのとでは大分違うと言われるから、会場で見ればハマっていたのかもしれない。
 

なお、設楽の「噛み合わせずに進める難しさを評価した」というコメントは、芸人ならではの目線で興味深かった。
 
 
⑦GAG「居酒屋のバイト」 89点
(審査員: 設楽87 日村84 三村84 大竹92 松本90 合計437)

序盤は、学生役の2人が「老けすぎていて学生に見えない」点が気になり、ネタに集中できなかった。

しかしそれも設定の紹介・伏線のバラ撒きが終わるまでの一時的な話で、後半は個々のボケやフレーズのセンスが光り(「最低で最高のゲームやで」「静かすぎて空調の音が爆音に聞こえるぞ」等)、一気に面白くなって終わった。
 

ただ、このような賞レースでは、スロースタートはそれだけで命取り(優勝はほぼ不可能)だ。

そのため、彼らがこれ以上飛躍するには、世界観を短時間で植え付けるための工夫が必要だろう。
 

また、上述の通りボケやフレーズに面白みはあるのだが、今一つ「笑い」には繋がらなかった。

その理由の1つは、「うまい言い回し」の域から出られていないことだと思うが、この辺も改善の余地がある気がする。
 
 
⑧わらふぢなるお「レジのバイト」 92点
(審査員: 設楽90 日村92 三村95 大竹96 松本95 合計468)

よくあんな、今まで誰も気付かなかった”空質問(からしつもん)”(「コンビニで働くの初めて?」→「人生でですか?」「今までですか?」)というジャンルを見つけたものだ。

それだけでも十分新しい笑いになるため高評価だったが、空質問の種類も色んな角度から作り出していたので、すごく楽しく見れた。
 

残念だった点が2つあるとすれば、後半の「レジが普通にできる」というくだりが尺に見合う面白さでは無かった点と、コント全体のオチか。

最後のオチは、「ボケが喧嘩っ早いというフリ」と「青白い照明」を組み合わせることで、「何か怖いことが起こるのでは?」と予想させてからの「ただの空質問」という高度なものだが、やや複雑すぎて笑いが起こらなかった。
 
 
⑨ロビンフット「結婚の報告」 91点
(審査員: 設楽92 日村93 三村89 大竹92 松本96 合計462)

このネタもだーりんずと同じく、どんどん輪をかけて面白くなっていった。

直近のR-1ぐらんぷりで3位になったボケの”おぐ”がいるだけあって、裏切りの作り方が上手い。
 

ただ展開としては、干支ベースで年齢を12個ずつ上乗せしていくだけだったので、少し単調だと感じた。

また、最後にユーミンの曲を流したことでかなりハードルを上げていたが、「早生まれだから学年で言うと70」だけだと、そのハードルを超えられたとは言い難い。

そのような点で、だーりんずほどの点数はつけられなかった。
 
 
⑩ザ・ギース「サイコメトラー」 93点
(審査員: 設楽92 日村90 三村91 大竹93 松本92 合計458)

さすがギース、といったところか。

シュールとよく評されるコント師ではあるが、それに恥じない尖ったコントだったと思う。

特に、「刑事が刺しにきたのを最初にかばった際、職人の思いを読み取ってしまった」ところは、今日一番の笑いが起きたのではないだろうか。
 

単純に面白さだけであれば92点だったが、「物を介して時空を超える」という点に笑いとしての新しさを感じたため、+1点の93点とした。
 

ここで全組の1本目が終了したので、この時点での個人的採点による順位をまとめてみた。

1. だーりんず       93点
1. ザ・ギース       93点
3. わらふぢなるお     92点
3. マヂカルラブリー    92点
5. ロビンフット      91点
6. さらば青春の光     90点
7. GAG          89点
8. やさしいズ       88点
9. チョコレートプラネット 87点
10. ハナコ         86点

3位が同点だが、2本目を見るためにどちらかを選べと言われれば、わらふぢなるおにするだろう。
マヂカルラブリーは減点なしの最大パフォーマンスでの92点だったのに対し、わらふぢは後半の減点があっての92点なので、わらふぢの方が伸びしろがあって2本目が楽しみだからだ。
 

■続き(ファイナルステージ)
キングオブコント2018 感想&個人的採点③(ハナコ、わらふぢなるお、チョコレートプラネット)

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