※これまでの記事
1stステージ前半(うるとらブギーズ、ネルソンズ、空気階段、ビスケットブラザーズ、ジャルジャル)
1stステージ後半(どぶろっく、かが屋、GAG、ゾフィー、わらふぢなるお)
⑥どぶろっく「農夫」 63点
どぶろっくらしさが出てたのは良かったが、私はそんなにハマらなかった(好みかもしれないが)。
あのキングオブコント決勝の緊張感(もちろん準決勝もそれなりの緊張感)で、あのバカバカしい下ネタ天丼をやるのが面白いというのはあるだろう。
ただ、私のように茶の間で見てる分には、審査員ほど爆笑する理由は見当たらなかった。
もう少し発想・展開・技術を見たかったのが、率直な感想だ。
⑦かが屋「喫茶店」 68点
きちんと笑えた箇所が、最後の「行って行って!!」しかなかったので、そこが辛かった。
(他の組と比べても、圧倒的に笑い声が少なかった)
要するにネタ時間ラスト10秒まで伏線を張って、ラスト10秒で回収したような形だが、消化不良感は否めなかった。
私の考えが古いのかもしれないが、やっぱりお笑いなら「笑わせてナンボ」みたいなところがあると思っている。
例えばラーメンズみたいな圧倒的な演劇性などがあればまた話は別かもしれないが、それがない彼らがこのネタで勝負するのはそもそも厳しいと思えた。
⑧GAG「彼女が芸人」 83点
安定感・演技力・オチ(公務員の安定なめんなよ)ともにほぼ完璧だった。
彼らの持ち前の演技力と、他にはない特徴である「イタい喋り方」をうまく昇華し、ついに日本トップレベルのネタを作り切った。
もちろん、ただ3年連続で決勝来たからそろそろ点数上げようというのではなく、本当に面白かったから点数が上がったのは言うまでもない。
⑨ゾフィー「腹話術師の不倫会見」 84点
かなり高水準なネタだと思った。
昨今の不倫ブーム(!?)のような時代背景をうまく導入しつつ、シンプルかつ自然に笑いを誘う構図ができていて、何度も爆笑させてもらった。
また、人形が主人のピンチを救うという、腹話術師側から見るとハートウォーミングな要素もあって、それは他の組より優れた点に見えた。
ジャルジャルと同点になったが、ジャルジャルは発想と安定感、ゾフィーは昨今の時代反映とハートウォーミングということで、内容の違う84点になった。
⑩わらふぢなるお「バンジージャンプ」 82点
すばらしい設定だったが、個人的採点のトップ3には及ばなかった。
ほとんど良かったのだが、強いて悪かった点をあげるなら、ボケを速いテンポで畳み掛けることができなかった点か。
というのも、実際にバンジーで降りて戻るまでの物理的な時間を考慮に入れていたので、ボケが不在のままツッコミだけで笑いを維持させねばならない時間が多くなったためだろう。
ただ、命という究極のものを懸ける設定により、今日イチの緊張と緩和を生み出していた工夫は素晴らしかった。
なお余談だが、最後のコメント(口笛:「やっちゃった!」、ふぢわら:(ジャルジャルとGAGの決選投票を前に)「せっかくなんで僕らも投票しましょうか?」)により、お互いのバラエティ対応力もかなり高水準であることが判明した。
サンドウィッチマンが「今は人気ゼロ」と言っていたが、一度出れば安定して売れると思う。実際もっとバラエティー番組で見たい。
ここで全組の1本目が終了したので、この時点での個人的採点による順位をまとめてみた。
1. うるとらブギーズ 88点
2. ジャルジャル 84点
2. ゾフィー 84点
4. GAG 83点
5. わらふぢなるお 82点
6. 空気階段 81点
7. ビスケットブラザーズ 79点
8. ネルソンズ 71点
9. かが屋 68点
10. どぶろっく 63点
■続き(ファイナルステージ)
キングオブコント2019 感想&個人的採点③(ジャルジャル、うるとらブギーズ、どぶろっく)
■その他の賞レースの感想
お笑い賞レース 感想&個人的採点まとめ