M-1グランプリ決勝では、最終決戦に進んだ組のネタばかりがフィーチャーされ、
ファーストラウンド敗退組のネタがその後も語り継がれることはほとんどありません。
しかし、敗退ネタにも秀逸なものがたくさんあります!
そこで、あえて歴代M-1ファーストラウンド敗退ネタの中の中から、個人的ベスト5を選定してみました。
第5位 2015年スーパーマラドーナ「落ち武者の霊」
(実際の順位:5位、優勝コンビ:トレンディエンジェル)
その翌年以降も含め4年連続決勝進出(さらに翌年は3位)となるスーマラの、記念すべき初出場回。
田中のサイコパスキャラが斬新かつ時代に合っていて面白く、従来の漫才にあるような伏線回収も見事で、新旧融合した素晴らしいネタだった。
ちなみに本ベスト5の5位をどうするかは、2017年のスーパーマラドーナ「合コン」と非常に迷った。
ただ、「合コン」と比べてボケの安定感が高く、全体としてまとまった印象が強いこちらを5位とした。
※ネタの詳細な感想はこちらも参照ください。
第4位 2004年タカアンドトシ「気付かれたい」
(実際の順位:4位、優勝コンビ:アンタッチャブル)
今や中堅芸人であるタカトシの、最初で最後(ラストイヤー)のM-1決勝。
出順が2番目にも関わらず、安定感抜群の絡みで1つも外さずに笑いを重ねていった。
その後に発明する「欧米か!」がまだ存在しない頃の、極めてオーソドックスな漫才ではあるが、異常に完成度が高かった。
第3位 2004年POISON GIRL BAND「今年の中日」
(実際の順位:6位、優勝コンビ:アンタッチャブル)
単純にボケ/ツッコミという役割に分けられない2人の関係性が、もはや芸術の域に達していると感じたネタ。
例えば同じくボケ/ツッコミではない笑い飯の場合は、ボケ/ボケ(いわゆるWボケ)というスタイルで新しかったのだが、役割は明確だと言えた。
それに比べてこの2人の役割はパステルカラーというか、なんとも定義しがたい。
現在までのM-1の全ての歴史の中で、最も異色だと感じたネタだった(だがもちろん面白い!!)。
第2位 2008年ダイアン「サンタクロース」
(実際の順位:6位、優勝コンビ:NON STYLE)
出順がトップバッターでなければ十分優勝の可能性があったと思われるネタ。
ちなみに、これは筆者がそう思っているだけでなく、芸人界でもそのような評価だったらしい(ラジオ「放送室」で松本人志がその旨を語っていた)。
この頃のダイアンは、ユースケが「皆が知ってそうな物を知らない」キャラになるというシステムが完成した位の時期で、圧倒的に面白かった。
良い出順でファーストラウンドを通過して、最終決戦で「寿司」ネタを披露する…という世界線をどうしても想像してしまう。
※ネタの詳細な感想はこちらも参照ください。
第1位 2018年かまいたち「1度だけ過去に戻れるとしたら」
(実際の順位:5位、優勝コンビ:霜降り明星)
私はこのネタが最終決戦に残れなかったことが、正直信じられない。
その位、ネタ自体の面白さ・漫才の技術・笑いの量の3点全てが高次元にあったと感じた。
こちらも出順が前半(3番)なのは不利だったと思うし、その不利をここまで勿体なく思ったネタも未だかつて無かった。
※ネタの詳細な感想はこちらも参照ください。
以上となります。
ぜひ上記ネタをご覧になってみてください!
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