※これまでの記事
M-1グランプリ2008 感想&個人的採点① (ダイアン、笑い飯、モンスターエンジン)
M-1グランプリ2008 感想&個人的採点② (ナイツ、U字工事、ザ・パンチ)
M-1グランプリ2008 感想&個人的採点③ (NON STYLE、キングコング、オードリー)
※補足はこちら(本ブログ内の、お笑い賞レース感想&個人的採点全般についての補足)
自身の1本目を超えてきた、相当いい漫才だった。
あれだけボケを連発しているにも関わらず、個々のボケの質がかなり高い。
特に「皆さーん、2011年から切れ痔になりますよー。」、「孫正義」→「散々ネタにしたYahoo!のトップだよ。」、「木村たく…、いや木村庄之助」は個人的にかなりハマった。
1本目の紹介VTRで「(ナイツが拠点とする)浅草の寄席では、本当に面白くないと見てもらえない」と言っていたが、本当にその環境で揉まれに揉まれたのだろう。
そう思えるほど、ネタが磨き上げられていた。
なお私の採点は、最終決戦でもファーストラウンドと同様の基準(ダイアンの88点)を用いている。
そのため、今大会ではこのネタは90点台に乗らなかったが、例年なら95点辺りをつけていた可能性がある。それほど良い漫才だった。
②NON STYLE「ホラー」 90点
実はNON STYLEの1本目を見た時、ウケてはいたものの「漫才の技術だけがやや先行し、笑いはそれ程ついてきていない」ように思っていた。
しかしこの2本目では、その問題が解消されていたように見えた。
それができた理由は、1本目で芸風が浸透したことで、2本目は「NON STYLEの笑いはこれやで! みんなついて来い!」という雰囲気が作れたためだと推察している。
その雰囲気を追い風にすることで、笑いをどんどん巻き起こせたようだ。
直前のナイツも良かったのだが、NON STYLEはフルパワーのエネルギーが観客とマッチした点で、少しだけナイツを上回った。
オードリー「選挙演説」 92点
2本目はどんな違うネタを見せてくれるのかと楽しみにしていたら、意外や意外、「春日が他人の声を演じる」という、ネタどころか見せ方まで異なる漫才を披露してきた。
その変化だけで、私はやられてしまった。
春日の一挙手一投足から目が離せなくなり、何か動く度にいちいち笑ってしまった。
ちなみに春日の演技力は実はかなり高いと思っており、「誰もいなくなった」ことを表現した時の「(北風)ピュー」はなかなか粋だった。
若林のツッコミも的確であったし、私としては最終決戦で1番良い漫才だった。
ということで、私としてはオードリーが優勝でした。
プロ審査員の多くはそうではなく、実際の結果は以下の通りでした(最終決戦は採点ではなく、1人1票の記名投票制)。
1. NON STYLE … 5票(投票者: 巨人、渡辺、上沼、松本、紳助)
2. オードリー … 2票(投票者: カウス、大竹)
3. ナイツ … 0票
また最後に、個人的な採点での順位もまとめてみました。
※ファーストラウンドのみの比較。最終決戦は私の採点とは異なる組が上がったので、ここでは対象から外す。
1. オードリー 90点
2. ダイアン 88点
3. NON STYLE 87点
4. U字工事 86点
5. ナイツ 85点
6. モンスターエンジン 84点
7. 笑い飯 83点
8. キングコング 82点
9. ザ・パンチ 80点
以上、お読みいただきありがとうございました。
■続き(番外編:プロの採点との比較)
M-1グランプリ2008 個人的採点をプロの採点と比べてみた。
■その他の賞レースの感想
お笑い賞レース 感想&個人的採点まとめ