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M-1グランプリ2009 感想&個人的採点① (ナイツ、南海キャンディーズ、東京ダイナマイト)
※補足はこちら(本ブログ内の、お笑い賞レース感想&個人的採点全般についての補足)
ファーストラウンド 4~6組目
(ハリセンボン、笑い飯、ハライチ)
④ハリセンボン「ご近所付き合い」 81点
(審査員: カウス89 渡辺85 巨人85 東国原87 上沼87 松本80 紳助82)
近藤が出だしで2回噛んだことで観客に緊張が伝わってしまい、大惨事になるんじゃないかと思ったが、その後よく盛り返してきっちり笑いをとった。
そのため、ネタが終わった時の印象はそれほど悪いものではなかった。
ただ仮に冒頭で噛まなかったとしても、ネタの完成度的に今回の決勝では勝負できなかったと思う。
特にネタの最後で近藤が泣き出すくだりは、本当はもっと爆発的な笑いをとれるボケを持ってきた方が良かったか。
決して悪い漫才ではなかったが、ナイツ始め最初の3組が出来が良かったため、この点数は致し方ないと考える。
⑤笑い飯「鳥人」 92点
(審査員: カウス98 渡辺92 巨人93 東国原92 上沼98 松本95 紳助100)
最終決戦の3組に残ることは、まず確実だと思えた。
というのもネタの面白さもさることながら、今までの笑い飯にはなかった「想像上の生き物」についてのネタが、革新的だったからである。
これは M-1グランプリ2010の感想 でも書いたのだが、本来存在しないものを題材にすると、他の芸人がそれを一切イジっていない分ボケを量産できるという利点がある。
上記の「想像上」パターンを確立できた笑い飯は、向かうところ敵なしのように思えた(ただし、これをポッと出の新人がやっても、誰もついて来ないだろう。M-1で地位を確立して芸風が浸透していた笑い飯だからこそ、それを逆手にとってブッ飛んだ設定のネタを披露でき、観客もついてきたものと考える)。
余談だが、もともと「(鳥が好きで)鳥を買って欲しい」から始まった話なのに、最後の方では「もう僕鳥嫌いやー、鳥嫌いやー!」から1つのくだりが始まるのは、ネタの中で変化をつけることで客を飽きさせない工夫なのだと感じた。
⑥ハライチ「ペット」 90点
(審査員: カウス95 渡辺89 巨人89 東国原86 上沼91 松本88 紳助90)
これで若干23歳とは… 驚きとしか言いようがない。
ネタ的にはあまり掛け合いがなく、澤部のピンネタと捉えることもできるため、漫才っぽくないと言えば漫才っぽくない。
しかし、そんなのは度外視して良いだろうと思えるくらい、面白すぎた。
途中まではナイツとどちらを高くしようか迷っていたが、後半の「ボンゴレのロッソ」「カモシカにベッド」「見られてるずっと」が全部ハマったので、最終的にはここまでで2位となる点数を文句なくつけた。
■続き(ファーストラウンド 7~9組目)
M-1グランプリ2009 感想&個人的採点③ (モンスターエンジン、パンクブーブー、NON STYLE)
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