※参考までに、プロの審査員の得点も記載しています。
ファーストラウンド 1~3組目
(見取り図、スーパーマラドーナ、かまいたち)
①見取り図「女の子を紹介」 83点
(審査員: 巨人88 礼二91 塙85 志らく85 富澤86 松本83 上沼88)
見た目から変なネタを勝手に期待してしまったのだが、オーソドックスなネタで驚きが少なかった。
前半のツカミが上手くいっておらず、それゆえに中盤のしゃべくりにも引き込ませられなかったように思う。
(もともと)テンポが比較的速めのスタイルだと思うが、それも災いしてお客さんが置いてけぼりになった。
結果的に、ツカミがかなり大事だったのだと思う。
ただ、「マルコ牧師」「津田ゆり子」には大変笑わせてもらったし、「あたおか」などオリジナルなキーワードがあった点も良かった。
通常なら85点+トップハンデ3点を基準点にするのだが、このネタは出来が悪めかなと思い、上に幅を持たせるため80点+トップハンデ3点の83点とした。
②スーパーマラドーナ「本当は怖い人」 89点
(審査員: 巨人87 礼二90 塙89 志らく88 富澤89 松本85 上沼89)
現在の漫才の主流や、過去のスーマラなど、色々スタイルを崩してくれたのは良かった。
構成としては、前半ことあるごとに田中がやり返していくのが大変興味深く、ボケの質も高かったので、かなり引き込まれた。
ただその分、後半の粗さが気になってしまったのが残念だった。
また、最後の「人生で1番大事な舞台やぞ!!」というツッコミは、もっと爆発する予定だったのだろう。
これは本番でしか出来ないくだりで、事前に試せなかった分のリスクが裏目に出てしまった。
ただ優勝するためには、ラストイヤーとはいえ賭けに出なければいけなかったはずで、そのギャンブル精神は格好良かった。
なお、「ボンキュッボン」の1回目に会場が沸いて間が悪くなったのには、同情した。
率直に言って武智が想定した客はもっとレベルが高かったはずで、これで笑うような客が入った時点で、今日はスーマラの日ではなかったのかもしれない。
芸人にとって「運」も大事とは言うが、ラストイヤーにこれとは…。
③かまいたち「1度だけ過去に戻れるとしたら」 95点
(審査員: 巨人89 礼二92 塙92 志らく88 富澤91 松本90 上沼94)
今日の客に、恐ろしくハマっていた。
先のスーマラとの対比になるが、どんな客層でも確実に笑いを積み上げられるネタに仕上げていたことが、功を奏した。
もちろん私も爆笑したし、濱家が言い返してミスをするくだりは、とても新しくて良いなぁと思った。
一般的に言って、キングオブコントのチャンピオンという時点で、感情的には点数を下げたくなると思う(2冠をとらせるのは癪だし、新しい芸人がフィーチャーされる面白さも無いため)。
私自身もそれがあったにも関わらず、本当に面白くて点数を入れざるを得ず、文句なしだった。
■続き
M-1グランプリ2018 感想&個人的採点② (ジャルジャル、ギャロップ、ゆにばーす)
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