みなさん、こんにちは。
この度、アラサー社会人(男)の筆者が14年ぶりにピアノの発表会に出てみたので、その感想と注意(すべきだった)点を書いてみます。
ちなみにこの記事は第4回目(最終回)で、前回まで(①エントリー編・②アプローチ編・③本番直前編)は、本番直前までのことを書きました。
今回は本番編として、実際の演奏のことを書いてみたいと思います。
いよいよ招集の時間になり、ホールの横から出てすぐの場所に集合しました。
実は事前にプログラムが発表されていたので気づいていましたが、私のブロックは8名いて、私以外全員女性でした。
そして年齢も、下は小学校低学年くらいの少女から、上は40代主婦(推定)まで幅広かったです。
覚悟はしていたものの、他が全員女性用の舞台衣装(ドレス等)の中、一人だけスーツでいるのは結構きつかったです(周りで見てる人は、誰も気にしていないでしょうが)。
そんな気恥ずかしい状態でしたが、無事点呼をすませ、ホール前方の出演者待機席に座りました。
そこで10分ほど待つと、我々のブロックが始まる旨のアナウンスが流れました。
さっそく1人目の演奏… の前に、今回メッセージを書いてくださる3名の先生の紹介がありました(ピティナ・ピアノステップでは、発表者それぞれに対して、演奏後に専門家の先生2~3名からのメッセージが渡されます)。
念の為に書いておくと、3名とも怖い顔はしていませんでしたので、それによる緊張の増加はなかったです。笑
また、先生方はホール後方にいたので、一度そちらを振り返るかたちになりました。
その時に気付いたのですが、500人収容可能なホールはガラガラで、100人いるかいないかでした。結構、気が楽になりました。
そうこうしているうちに、1人目の発表者の名前とコメント(注: 事前に発表者は60文字でコメントを提出します)がアナウンスされました。
先程、気が楽になったと書いたばかりですが、この時点で再び緊張感が高まりました。
私はブロック最後の8人目であり、まだ全然出番が遠かったにも関わらず…。
1人目は小学生低学年くらいの女の子。もちろん簡単な曲でしたが、元気よく弾ききっていました。
そこから2人目、3人目と発表が進むにつれ、緊張で恐ろしいほど手汗が湧いてきます。
その度に何度もハンカチで拭くのですが、拭いても拭いても治まりません。
そうこうしている間に5人目となり、ここからは最後の私まで全員成人です。
5人目は例の40代主婦(推定)。
ここでアクシデント。確かベートーヴェンのソナタだったと思いますが、最初は楽譜を開かず台に置いて弾き始めたものの、冒頭の部分だけで何度も弾き直されています。
その後途中から楽譜を見ながら弾くようにしたものの、ミスの連鎖が止まらず、曲が終わりまでいかずに時間切れとなってしまいました。
正直、これを見て「これより酷くなることはないな」と思い、一気にリラックスできました。
(性格悪くて申し訳ないとは思います💦 あとピアノ弾く人ならわかると思いますが、このような事故は意外とよくありますし、私含め誰しも経験する可能性があります。)
そして6人目・7人目と続き、いよいよ自分の番になりました。
ポイント
👉待機中、手汗がすごくでる。ぶ厚めのハンカチを用意。
紹介アナウンスと同時に舞台に上がり、お辞儀や椅子の高さ調整などをこなしました。
この辺は 本番想定練習 でさんざんやっていたので、とても落ち着いてできたと思います。
弾き初めは、テンポだけ速くなりすぎないように、昨日の練習を思い出してスタート。
適切なテンポでうまく入れました。
その後は、感情をこめて最後まで流れるように弾けたはずです(演奏に夢中で、正直ほとんど覚えてません)。
ミスタッチも0でした(これは本当に運が良かったです)。
演奏が無事終わりホッとしましたが、最後にお辞儀をせねばなりません。
ということで、一礼。
!!
その瞬間、鳥肌が立ちました。
なぜかというと、演奏前のお辞儀よりも圧倒的に大きな拍手を頂けたからです。
予想外の反応で、とても驚きました。と同時に頑張って良かったという気持ちが一気に湧いてきました…。
…
あの日からかなり時間が経ちました。今となっては、あの拍手は錯覚だったんじゃないかとも思います。
発表会まで頑張れたことに自分で感動して、そう聞こえるように自分の脳が錯覚を起こさせた、ということも十分あり得るでしょう。
ただ、自分の耳にはそう聞こえたのだから、もはや錯覚でもいいじゃないか(笑)という気もしてます。
色々細かい事も書きましたが、最後に一言いいたいのは「発表会は最高。特に演奏後の拍手は。」ということです。
迷っている人は一度だけでいいので、是非出てみてください。
ポイント
👉演奏後の拍手、あなたももらってください!
P.S. 上述した通り、ピティナ・ピアノステップでは専門家の先生がメッセージを書いてくださいます。
私の場合、「左手の和音の1つずつが固いのでレガートを」というやや辛口?かつ勉強になるコメントや、「楽しんで弾かれているのが伝わってきます」というちょっと嬉しいコメントをいただきました。
普通の発表会では、専門家のコメントなんてもらえないので、レベルアップに繋がる良い制度だと思いました。
以上、お読みいただき、ありがとうございました。
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