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R-1ぐらんぷり2014 感想&個人的採点① (レイザーラモンRG、ヒューマン中村、TAIGA、スギちゃん)
※補足はこちら(本ブログ内の、お笑い賞レース感想&個人的採点全般についての補足)
Bブロック (小森園ひろし、ミヤシタガク、やまもとまさみ、中山女子短期大学)
1人コントという難しいジャンル(ツッコミは観客に委ねなければならず、わかりにくいボケができない)で勝負したが、きっちり笑いをとった点がまず凄い。
ネタ自体も、天丼がうまく効いていて概して面白かったと思う。
通常、あそこまでオチを同じにすると退屈しそうなものだが、このネタではオチまでの流れに変化をつけることで笑いの量をキープできていた。
ただ、同じオチを重ねることで、笑いが「増幅」した方がより良かった(増幅がなく、爆笑には繋がらなかったのが残念だった)。
②ミヤシタガク「車掌」 92点
とても良い!!
長文ゼリフが多いネタだったが、それを噛まないこともさることながら、それに続くオチを外さなかったのが何より凄い(長文ゼリフに続くオチで笑いが起こせないと、長い時間笑いがないことになるので、ネタ全体が失敗に終わりやすい)。
また構成という観点で、ネタ最後の「ドア閉まります。」も上手かった。
唯一気になったのは、東京圏の電車ネタが多かったことか。
「通勤特快乗って最寄り駅11個乗り過ごした」(注: 東京には、特急ではない在来線で12個もの駅を飛ばす快速電車がある)や、「上野-御徒町間の満員電車」は、東京圏外の人はあまり伝わらないだろう。
そのため、全国的な支持を得られるかという点で課題が残った。
③やまもとまさみ「取り調べ」 83点
結局「言葉が出てこない」というボケ一種類しかなく、多少の変化はつけていたが、ネタ時間全体を通して興味が持続するネタではなかった。
もちろん「岩城」「ここ叩き券」など上手いなぁと思う点もあったが、私の好みの笑いではなかった。
④中山女子短期大学「魔王」 93点
設定勝ちというか、これを思いついた時点で得点は相当高くなるだろうと言えた。
途中の「お父さんお父さん」の天丼は大きな笑いを起こしていたし、本当に魔王が傾かせてたという大オチは今大会(ここまでで)一番の裏切りだった。
またネタの細部とは異なる観点だが、「魔王」というかなり有名な題材を面白いネタに昇華した点も、評価されるべきだと思った。
ということで私としては、Bブロックは中山女子短期大学が最も良かったです。
ちなみにプロの審査員の評価(公式結果)は以下の通りでした(1人3票制、視聴者投票もあり)。
1位 やまもとまさみ 15票(文枝2 関根2 天野2 清水2 木村2 石井2 板尾1 視聴者2)
2位 中山女子短期大学 8票(板尾2 関根1 天野1 清水1 木村1 石井1 視聴者1)
3位 小森園ひろし 1票(文枝1)
4位 ミヤシタガク 0票
続きはまた更新します。
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