お笑い賞レース感想

R-1グランプリ2021 感想&個人的採点①

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ファーストステージ
 
 
マツモトクラブ「幼馴なじみからの告白」 83点
まず思ったのは、告白された時の練習というシチュエーションは、キングオブコント2017のかまいたちで見たなぁ、と(しかもかまいたちはそのネタで優勝した)。
お笑い通であればみんなピンと来てしまうので、この設定は避けた方が良かったかと。
2部構成という構成上の工夫も見られたが、しっとりとした雰囲気もあって盛り上がりという面では少し弱かったように思う。
基準80点にトップハンデ+3点で83点とする。
 
ZAZY「春夏秋冬」 87点
ZAZYの世界観に一気に引き込ませたわけだが、各季節の後半部分がちょっと唐突で(それが持ち味なのだろうが度が過ぎた) 、春夏秋冬の関連性も薄かったのは残念だった。
それでも挨拶代わりのネタとしては十分に中毒性があった(=また見たい!と思わせた)し、これから少なからず注目されるだろう。
また、明転からしっかり時間をとっての「要素多いでしょう?」のツカミは秀逸だった。
 
土屋「競輪」 85点
田原俊彦の1点だけでここまでのネタに仕上げたのは凄い。
最初聞き取りづらくて軽い放送事故かと思ったが、それが全てフリだったとわかった時は度肝を抜かれ、その分ネタだけでなく彼本人を好きになってしまった。
ただ、コントの特性上ずっと足踏みしてるだけというのは、相対的に展開が少なく見えてしまい、その分ZAZYと差がついてしまったと感じた。
 
森本サイダー「ラブレボリューション」 84点
「ちゃんとコント見ろよー」は思わず大きく笑ってしまった。
ただ、それ以外のところが少し弱かったように思う。
特に、このネタが「コントを演じる自分とそれを見る観客」にメタに切り込むという斬新な構造だっただけに、さらにひと展開・ふた展開あるのかと期待してしまった。
その分物足りなく感じたというのはある。
 
吉住「モンスター」 89点
トトロのようなポップな感じかと思いきや、どんどんブラックな方向に裏切られていくのがとても良かった。
THE W優勝でハードルも上がっているし、THE Wで今年度の得意ネタを2つも消費してしまっているため、かなり不利だったと思うがそれでもここまでの芸人で一番良かったと思う。
ただ、ダミ声がずっと耳障りだった。
あえてそうすることで幼さを演じているのだろうが、(当然ながら)一人喋りが続く舞台なので、極力聞きやすくしてもらえればとは思った。
 
寺田寛明「和訳」 81点
聞いてて頭使いすぎる感じがあって、それが少し鬱陶しかった。
前半の2,3個がかなり分かりにくく、それで観客を置いてきぼりにしたように思う。
後半、「新宿駅西口」とか「弱いwifi」とかわかりやすいものもあった分、余計に惜しく感じた。
 
かが屋 賀屋「駅のホーム」 86点
演技力が素晴らしく、さすがキングオブコント決勝進出者だと思った。
また笑いもきっちりとっていた。
ただ、前半のスライディングやドリンクのくだりに対して、後半が尻すぼみになってしまった感があるのは勿体なかった。
また、マスクというコロナ要素をネタに取り入れたのは今日の出演者で初めてだったが、その要素はいらなかったのではないかと思う(オチは他でも全然良かった)。
 
kento fukaya「トリプルフリップストーリー」 93点
後半にかけてどんどん面白さが増幅していく感じだった。
また、個々のボケが面白いわりにボケ数も多く、この1ネタが観れただけで非常に満足した。
ちなみに、先述した通り個々のボケがハイレベルにも関わらず、繋ぎも綺麗だったのには大変驚いた。
というのも、以前島田紳助さんがネタ作りの方法を解説していた時に、「ストーリーにするとおもろない。おもろいオチを無理やり繋げる方が良い」旨を述べていたためだ。
それはM-1の2回戦進出をめざすNSC生向けの話だったので、レベルの低い話だったのかもしれないが、R-1で上位に食い込むには繋ぎにも相当気をつかわなければならないのかもしれないと思った。
 
高田ぽる子「乳首」 91点
低俗なテーマ・単調な構成だなとは思いつつ、笑わざるを得なかった。
後半モスグリーンのフリップがずっと見え続けてしまったのは、本来は笑いを妨げるアクシデントなのだが、それも関係ないぐらい自分の世界観を最後まで貫き通して素晴らしかった。
あの感じでリコーダーが何気に上手いというのも、現場で笑いさえ起こっていなかったが、とても面白い要素だと思った。
 
ゆりやんレトリィバァ「オフィス」 86点
まとまっていたし、ずーっと少しずつ面白かったのだが、1個1個のいじりはもっと面白くできたやろと思ってしまった。
導入部からちゃうねん連打への移行はとてもスムーズだったが、その上手さは本質ではないのでは、もっとボケを磨いてほしかった。
 
 
ファーストステージでの個人的採点の結果は以下の通り。
 
1. kento fukaya    93点
2. 高田ぽる子      91点
3. 吉住         89点
4. ZAZY        87点
5. かが屋 賀屋     86点
5. ゆりやんレトリィバァ 86点
7. 土屋         85点
8. 森本サイダー     84点
9. マツモトクラブ    83点
10. 寺田寛明       81点
 

続き(最終決戦の感想)はこちらです。
 

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